コロナ感染のメカニズム

こんにちは。ヒトビットの齋藤です。

昨日、女優の岡江久美子さんが新型コロナ感染症が原因でお亡くなりになり、まだお若いのにとショックを受けました。高齢者や持病のある人が重症化しやすいというだけで、リスクはみんなにあるということを改めて思い知らされた気がします。

そこで、少しネットの記事を調べてみました。

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猛威を振るう新型コロナウイルスは、人間の体にどうやって感染し、どんな症状が現れるのか。どんな患者が重症化するのか。そのメカニズムが、世界中の科学者たちによる研究から徐々に明らかになってきました。

性別や年齢層によって感染しやすさが異なり、ウイルス感染の重症度や死亡率に非常に偏りがあることがわかってきたそうです。男性、高齢者、そして糖尿病・高血圧・心疾患などの“持病もち”が最も重症化しやすいことがわかっているとのことです。

ウイルスはまず、表面にある突起状のスパイクたんぱく質を、宿主細胞のACE2受容体(おもに血圧や電解質を制御する一因子)にぴったりと結合させます。すると、細胞膜にあるたんぱく質の分解酵素が、ウイルスのスパイクたんぱく質を適切な位置で切断し、ウイルスと細胞の融合を助けます。かくしてウイルスは細胞内に侵入して遺伝物質(RNA)を注入し、わたしたちの細胞を“工場化”してウイルスを大量に自己複製させられるようになるとのことです。

軽症と重症化の明暗が分かれるのが7~10日目であり、軽症の患者はそのまま快方に向かいますが、重症化する患者は少しだけ気分がよくなったあと、突然悪化します。サイトカインストームという免疫システムの暴走が起きるためと考えられているそうです。

サイトカインとは、わたしたちの免疫システムが病原体と戦う際に放出されるたんぱく質のことで、細胞が病原体から攻撃を受けるとサイトカインシグナルを出して免疫細胞を呼び出します。ところが、このサイトカインはときに1カ所で過剰に活性化され、制御できないレヴェルのサイトカインが嵐のように放出されることがあるといいい、これを「サイトカインストーム」と呼ぶそうです。

COVID-19の重症化は、ウイルス自身が原因というわけではなく、自己免疫によるサイトカインストームが肺をはじめとした複数の臓器で炎症を引き起こし、患者自身を死に至らしめると考えられているそうです。免疫システムの暴走や、酸素不足と広範囲に及ぶ炎症は、腎臓、肝臓、心臓、脳、その他の臓器にもダメージを与えるとのことです。

上記の事から誰にでも重症化のリスクがあり、肺だけでなく他の臓器にもダメージがあることから、後遺症も心配です。感染しないように改めて自分の行動を見直す必要がありそうです。